2023年1月中旬、三陸1泊2日旅行の3回目。JR気仙沼線BRTの車窓から望む南三陸町震災復興祈念公園。志津川地区の市街地跡に整備された。写真中央にポツンと建つ赤い鉄骨は旧防災対策庁舎(震災遺構)。東日本大震災の際、職員20数名が住民を避難させようと最後まで庁舎に残り、その多くが津波に吞み込まれて命を失った。
危機管理課で防災無線を担当していた遠藤未希さん(24歳)は放送室で同僚とともに防災無線のマイクを握り、「6メートルの津波が予想されます」「異常な潮の引き方です」「逃げてください」と呼びかけ続けた。
こうした場所では、ことばを失う。
コメント