この秋初めての秋刀魚

今年も秋刀魚が不漁らしい。鮮魚売り場に並ぶ秋刀魚も小振りで痩せたものばかりで、この秋はまだ食卓に載ることはなかった。そしたら、今日、宮城県は松島に住む友人(以後、松島の友人という)から立派な秋刀魚が届いた。松島の友人は毎年この時期に気仙沼の秋刀魚を送ってくれる。今年は大きめのサイズの水揚げを待って送ってくれたそうだ。前日に獲れた秋刀魚は氷水から引き上げても掌の上でピシッとしている。

早速夕食に塩焼きを2尾。脂のノリはしっとりとしながら申し分なく、しっかりした内臓は苦みを感じさせない。カボスは大分県出身の友人(同じく、女王様)からいただいたもの。女王様の叔母さんの家の庭に生ったカボスだそうだ。果汁が豊富で、何気なく絞ったら、シャツのあちこちに果汁が飛んできた。

『徒然草』第117段の「 よき友、三つあり。一つには、物くるゝ友。二つには医師。三つには、智恵ある友」は吉田兼好にしては少し軽薄に思えて腑に落ちないところもあるが、ありがたい到来物があるといつも思い出す。写真は2尾目。皿が汚れているのはお許しください。
秋刀魚の塩焼き

コメント